恐山大祭が行われる恐山とは?
恐山大祭は青森県むつ市にある、恐山で行われます。日本三大霊山の一つとも言われていて、神聖な山です。
貞観4年、慈覚大師に開山され天台宗の修験道場として栄えました。
一度は廃寺となりましたが、享禄3年に吉祥山円通寺により再興されました。
昔から、死者の魂が集まる場所だと信じられています。
恐山大祭とは?
霊場恐山では年に2回、大祭が行われます。「恐山大祭」と「秋詣り」の2回で期間は、7月20日~24日と10月上旬の三連休です。
大祭期間中の開山時間は通常よりも少し早く、5:30~18:00となっています。
大祭の日に地蔵を祈ると亡くなった人の苦難を救う事ができるという伝えがあり、大勢の人々で賑わっています。
恐山大祭で行われている催し物とは?
三途の川にかかる太鼓橋から菩提寺総門までの間をご詠歌を唱えながら山主を乗せた籠行列が渡り歩く山主上山式(さんしゅじょうざんしき)が大イベントの一つです。山主は総門にて籠を降りられ、参道を歩き地獄殿へと向かいます。
その他に、法要や祈祷の他に、大施餓鬼法要や大般若祈祷も行われ亡くなった者の供養が行われます。
また、供養以外に青森イタコによる口寄せを楽しみに恐山大祭に足を運ぶ方もいらっしゃいます。
恐山にある名所
・三途の川・赤い太鼓橋
赤い太鼓橋がかけられた三途の川があり、これを渡らなければ恐山菩提寺の境内には辿り着きません。
赤い太鼓橋は、罪人は通る事ができないと言われています。
・地獄
境内に、火山岩でできた地獄が136点在しています。
無間地獄、塩屋地獄、重罪地獄、血の池地獄といろいろな地獄があります。
これらのすべては、火山性ガスの噴出口です。
・宇曽利湖
宇曽利湖は神秘的なエメラルドグリーンの湖面に白砂の浜で地獄とは違った美しい景色が広がります。
宇曽利湖には極楽浜という名がつけられています。
恐山大祭の青森イタコの口寄せについて
小さなテントが軒を連ね、その中で口寄せが行われています。
供養はもちろん、口寄せを体験を目的とし訪れる観光客も多く青森イタコのテントには大行列ができます。
イタコは恐山に常在しているわけではなく、大祭になると出張してきます。その為、いつでも口寄せを行ってもらえるわけではありません。
口寄せを行ってくれるイタコの中には、メディア等でも有名な松田広子さんがいらっしゃる事もあります。
必ずではありませんが、恐山大祭を訪れれば有名なイタコの口寄せを体験する事ができます。
費用は3千円~5千円くらいだと言われています。
恐山大祭の日時・場所
住所:青森県むつ市田名部字宇曽利山3-2
交通:JR大湊駅より車で30分、下北駅から恐山行き直通バスで43分
日時:7月20日~24日(例大祭)
10月上旬の三連休(秋詣り)
6時~18時
入山料:500円